O.K.牧場の決闘 - 親カウボーイの証言 [ワイルドウエスト]

O.K.コラール近くのガンファイト――親カウボーイの証言

 1881年10月26日の午後、トゥームストーンの街は異様な興奮に包まれていた。拳銃を腰に差し、ライフル銃を手に持って「アープたちとドク・ホリディが通りに姿を現したら舞踏会が始まる」と言触らして回ったアイク・クラントンの言動と、一部市民の過剰反応とによって、実際の関与者が(昼過ぎに)目を覚まし、あるいは町に来る前に、市民たちは、「アープたちとカウボーイたちの間でガンファイトが起きる」と予想していた。多数の市民が通りに出て、それがいつ起きるか、彼らの動向を注視していた。
そしてガンファイトが起きた。

§クラントン&マクローリーは何をしていたか?

 アープ裁判で、ワイアットとヴァージルは繰り返し、カウボーイたちによる「アープたちを殺す」という脅しに言及している。

 10月26日の朝からヴァージル・アープによって逮捕され、ウォレス判事の裁判所で罰金を払わされるまで、アイク・クラントンが武器を持って町中でアープたちと闘うと騒いでいたことは確かであった。アープたちが昼過ぎに起きて通りに出てからヴァージルが彼らの武装解除に行くことを決意するまでの間にも、カウボーイたちがアープたちを脅そうとしているという知らせが市民から何度も届いていた。
しかし、フランク・マクローリーとビリー・クラントンが町に乗り入れた後、彼らが実際に何をしていたのかについては余り書かれていない。アープ裁判の証言をもとに彼らの跡を追うと、次のようになる。

〇トムは拳銃をサルーンに預ける
 四番通りとフレーモント通りの南西の角にあったキャピタル・サルーンの経営者アンドリュー・メーハン(Andrew Mehan)は、トム・マクローリーが1時と2時の間に、キャピタル・サルーンに彼の拳銃を預けた、その拳銃は今でもサルーンの金庫に入っている、と証言した。
 多くの資料はこれを次の「ワイアットによるトムへの拳銃殴打」の後に置くが、その前であったと思う。トムは、キャピタル・サルーンで、アイクが武器の不法所持で逮捕されたことを知り、アイクの様子を知るためにウォレス判事の裁判所に行こうとしていた。武器を不法所持してそこへ行くのは賢明ではない。

〇ワイアットによるトムへの拳銃殴打
 アイクが罰金を払ってウォレス判事の裁判所から去った後、裁判所の近くでワイアットとトム・マクローリーが行き合った。
ワイアット・アープの証言では、

 「私は次いで司法事務所近くの裁判所の外に歩き出て、トム・マクローリーに会った。彼は私のところに来て、「もし君が闘いを望むなら、私は君とどこででも闘うぞ。」("If you want to make a fight I will make a fight with you anywhere.")と言った。私はその時、彼はアイク・クラントンと私の間で交わされたことを聞いたと推測した。私は彼が私を脅してきたことを知っており、そして丁度アイク・クラントンについてと同様に、もし闘わねばならないならは、私が自衛のために対等な機会にするのが望ましいと感じた。それで私は彼に「よろしい、ここで闘おう!」("All right, make a fight right here!")と言った。そして同時に私の左手で彼の顔を平手打ちし、右手で拳銃を抜いた。彼は彼のズボンの右腰に拳銃をはっきり見せていた(in plain sight)が、それを抜く動きをしなかった。私は彼に「銃を取って使え」("Jerk your gun and use it!") と言った。彼は返事をせず、私は彼の頭を六連発銃で打って、ハフォードの角に向けて歩き去った。私はハフォードに入り葉巻を手に入れて出てドアの側に立った。」

 しかし、この出会いの目撃者たち、トゥームストーンの肉屋A. バウアー(Apollinar Bauer)、地元商店の会計係J.H. バッチャー(Batcher)、地元の大工トーマス・キーフ(Thomas Keefe)の証言はワイアットとは違っていた。
バウアーによれば:

 「私とハイネス氏は共にトム・マクローリーがウォレスの裁判所から来るのを、そしてアープ氏とマクローリーが対面して非常に接近して歩いているのを見た。ハイネス氏と私は止まってアープ氏とトム・マクローリーを見た。彼らは共に互いに何かを言っていたが、私はそれを理解しなかった。私がウォレスの裁判所へ行くために彼ら二人を通り去ろうとした瞬間、アープ氏は彼の左手あるいは拳を上げ、トム・マクローリーの顔を打った。トムは両手を彼のズボンのポケットに入れていた。アープ氏は、「君は武器を持っているかいないか?」("Are you heeled or not?")と言った。トム・マクローリーは「いや、私は武器を持っていない。私は誰とも諍い持っていない」("No, I am not heeled. I have got nothing to do with anybody.")と返事した。トム・マクローリーは彼の両手をポケットから出して殴打を避けようとした。トム・マクローリーはアープ氏から離れるように歩道から通りへ後退した。アープ氏は彼について行き、彼のコートのポケットから右手で銃を抜き、彼の肩と頭を拳銃で殴った。マクローリーは通りの大体中央に倒れた。彼は右側から倒れ、左手で彼の左耳を覆った。私がちょっと周囲を見回したとき、ある老齢の紳士がトム・マクローリーを抱き、彼を四番通りに沿って導き、アレン通りを横切り先のフレーモント通りへ行った。アープ氏は二回あるいは三回、あるいは四回かもしれないが彼の拳銃でトム・マクローリーを殴った。アープ氏がトム・マクローリーを倒して去るとき、彼は「私はあのson-of-a-bitchを殺すことができた」と言った。トム・マクローリーは打たれたとき目を恐ろしげに大きく開き、ふらふらとして震えていた。」

J.H. バッチャーは、トムの最初の言葉を次のように聞いたと証言した:

 「ワイアット・アープはトム・マクローリーに何か言った。・・・トム・マクローリーは彼に対して、彼(トム)は彼に対して敵意を持ったことはなかった、そして彼の友人である。・・・そして、彼(ワイアット)が闘いを望むならばいつでも、彼(トム)は彼とともに闘う。(whenever he wanted to fight, he was with him)彼がそう言ったとき、ワイアットは拳銃を抜いて・・・」

 最初の会話は分らないが、外から見ている限り、ワイアットが一方的に無抵抗なトムを攻撃したように見える。ワイアットは「彼のズボンの右腰に拳銃をはっきり見せていた」というが、バウアーはワイアットが、「君は武器を持っているかいないか?」と問うのを聞いた。拳銃がはっきり見えていたらこんな聞き方はしないはずである。バウアーを含めて他の目撃者、J.H. バッチャー(Batcher)、トーマス・キーフ(Thomas Keefe)の誰もトムが「はっきり見せて」武器を持っているのを見ていない。
 バウアーによれば、この後トムは、ある老紳士に付き添われて、四番通りをフレーモント通りの方へ歩いて行った。

〇フランク・マクローリーとビリー・クラントンがトゥームストーンに来る
 後にマクローリー兄弟の兄ウィリアム・マクローリーが語ったことによれば、マクローリー兄弟がこのときトゥームストーンに来た理由は、暫くコチーズ郡を離れるので商売上の整理、すなわち家畜の処分と代金の回収、債務返済のためであったとされている。彼らは、テキサス州フォートワースで弁護士をしているウィリアムを訪ね、そこから彼の家族と共に、妹の結婚式に出席するため、故郷のアイオワ州に行くことになっていた。ガンファイトの後、死亡したトムの遺体には三千ドル相当の現金、小切手その他の債券が発見された。

 マクローリー兄弟の隣人の牧場主J.R. フリンク(John Randolph Frink)は、トゥームストーンで600頭の肉牛の取引の約束を得ていた。
26日、フランク・マクローリーとビリー・クラントンおよびフリンクは、午前中ラウンドアップ(放牧した家畜の駆り集め)をした後、三人で馬に乗ってトゥームストーンに来た。彼らはまず一杯やるためにグランドホテルに入った。

 グランドホテルに入ったフランクに、トムがワイアットに殴られた件を話したのは、自称無職の賭博師ウィリアム・アレンであった。

 「私はその日、グランドホテルのすぐ近くで、フランク・マクローリーたちが乗り入れたとき、彼を最初に見た。フランク・マクローリー、ビリー・クラントン、そして私が知らない老齢の紳士(フリンク)であった。これは午後2時頃であった。最初、ドク・ホリディが出てきて彼らの一人(ビリー・クラントン)と握手し、”How are you?” あるいはその種の何かを言った。ホリディはそこで彼らを去り、フランク・マクローリー、ビリー・クラントンと老齢の人はグランドホテルに入って行った。・・・私は通りを横切り、彼らの方へ行った。彼らは一杯やろうとしていた、そして私に加わるように聞いた。私はフランクを脇に呼んで、何が起きているか知っているか聞いた。
・・・
 私が聞いたこと、即ちトム・マクローリーがワイアット・アープによって頭を殴打されたことを彼らに話した後、フランクは『何で彼はトムを殴打したのか?』と言った。私は知らないと言った。彼は、『我々は飲まない』と言った、それが、私が彼から聞いた最後の言葉であった。彼らは馬に乗って行った。その前に彼は言った、『私は彼らを町から出すつもりだ。』彼がこれを言ったとき、グラスがカウンターに置かれていた。彼らは飲まなかった。」

〇銃器店へ行く
 フランク・マクローリーとビリー・クラントンは四番通りの銃器店に入って行った。アイクによれば、銃器店にはアイクが先にいた。

 「私は町にいる時にはほとんど毎日銃器店に行った。私はそこへ行き拳銃を頼んだ、そして彼は私にそれを持たせようとしなかった。店を運営している紳士は、私の頭が血を流している、私が揉め事を持っていると言い、彼は私にそれを持たせないと言った。・・・ ・・・ 私は銃器店にいた。ウィリアム・クラントンは私の後にそこに来た。私は彼が店に入ったかどうか知らなかった。トム・マクローリーがそこにいなかったことは確かだ。フランク・マクローリーは店に入って来てトムは何処かと聞いた。」

フランクとビリーはカートリッジ(弾薬)を購入し、ガンベルトに詰めた。彼らが銃器店に入るのを見たワイアットは様子を見に行った。ワイアットの証言では:

 「・・・その後すぐに、私はトム・マクローリー、フランク・マクローリーとウィリアム・クラントンが私を通り過ぎて四番通りを銃器店へ行くのを見た。私は彼らが何をしようとしているのか見るために、彼らについて行った。私がそこに着いたとき、フランク・マクローリーの馬が歩道の上に立って頭を銃器店のドアの内に入れていた。私は馬の馬勒を取り、というのは、私は保安官代理であったので、馬を歩道から降ろし始めた。トムとフランクとビリー・クラントンがドアから来た。ビリー・クラントンは彼の手を六連発銃に乗せていた。フランク・マクローリーは馬の馬勒を取り、私は、『君はこの馬を歩道から出すべきだ』と言った。彼は馬を下げて通りに入れた。アイク・クラントンは大体この時やって来て、皆銃器店に入った。私は彼らが銃器店でカートリッジをベルトに詰めているのを見た。彼らは店から出て、四番街に沿ってアレン街の角へ歩いた。私は四番街とアレン街の角まで彼らについて行った。彼らはアレン街を歩いてダンバーのコラールまで行った。」

 アイクによれば、トム・マクローリーがいたとワイアットが言ったのは見間違いであった。

〇O.K.コラールに入って行く
 銃器店を出たアイク、ビリー・クラントンとフランクにビリー・クレイボーンが合流した。クレイボーンによれば、

「私はフランク・マクローリーとビリー・クラントンに会った。私は彼らを良く知っていた、そして、私は彼らを知っていて彼らと話をするという単純な理由で彼らとともにいた。私は彼らとブラウンのホテル(ハフォードのサルーンの二階)近く、四番通りとアレン通りの南東の角で彼らと会った。私はビリー・クラントンとジョニー・ビーハンのコラール(※ダンバー&ビーハンのコラール)に行き、そこで我々はベンソンのコラール(O.K. コラール)を通った。我々はそこから揉め事の起きたところへ行き、それが起きるまでそこにいた。」

 鉱夫 R.F. コールマンは彼らがダンバーのコラールで話し合っているのを見たが、内容は聞かなかった。その後彼らはアレン通りを横切って北側のO.K.コラールに入って行った。

 「・・・その少し後に私はO.K.コラールの前にいたが、二人のクラントンとマクローリーがダンバーのコラールの中の馬屋に立って話をしていた、数分のうちに彼らは出てきて通りを横切り、O.K.コラールに入った。ビリー・クラントンは彼の馬に乗っていて、フランク・マクローリーは彼の馬を曳いていた。彼らが通ったときビリー・クラントンは私に言った、「ウエストエンド・コラールはどこにありますか。」私は彼にそれが何処にあるか話し、彼らはコラールの中に入って行き、私はアレン通りに行った。そのときヘッドクォーター・サルーンの反対側でビーハン郡保安官に会い、彼に彼らを武装解除に行くべきだ、彼らは悪さをしようとしていると思うと話した。私は間もなくアープ保安官に会い、彼に同じことを話した。次いで私はアレン通りを再度歩いて下り、O.K.コラールを通り抜け、そこで私はクラントンたちとマクローリーたちがビーハン郡保安官と話しているのを見た。・・・」

〇トムはエヴァーハーディの肉屋に行く
 事の前後関係は不明だが、トム・マクローリーはアレン通りにあったエヴァーハーディの肉屋に入り、出てから四番通りとの角の方向へ行くのがコスモポリタンホテルの所有者ビリッキーと軍医ジョン・ガーディナーに目撃された。彼らはエヴァーハーディの店からアレン通りを隔てたほぼ反対側にあったコスモポリタンホテルの前からトムを目撃した。

 「(私は)トム・マクローリーを見たことがあった、そして10月26日に彼を最後に見た、アレン通りの南側を歩き下り、エヴァーハーディの肉屋に入り、すぐに再び出てきて、通りを数歩下り、アレン通りを斜めに四番通りの角に横断した。これは二時頃であった。
(Q) 彼が肉屋の店に入って行ったときと彼が出てきた時との間で、何か変化があったか観察したか、何か武器の所持に関して述べよ。
(A) 私は彼が肉屋の店に入った時も出てきたときも、彼に武器を見なかった。
(Q) 彼が入ったときの外見はどうであり、彼が出てきた時の外見はどうであったか、隠された武器の所持に関して?
(A) 彼が肉屋の店に入ったとき彼のズボンの右側のポケットは平らで何も入っていないように見えた。彼が出てきた時、彼のズボンのポケットは突き出ていた、あたかもその中に回転式拳銃があるかのように(as if there was a revolver therein)。」

 弁護側がこのような問答をしたのは、ガンファイトのときにトムが拳銃を持っていた可能性を主張するためであった。告訴側は、彼が何故そのように注意深く見ていたのか尋問した。

 「闘争が起きた日、全ての善良な市民は、これらのカウボーイたち全てを非常に注意深く見ていた、そして彼が通りを下っているとき、私の関心はある友人(ガーディナー)によってこのマクローリーに向けられ、そして私は彼を非常に注意深く見ることになった。」

 告訴側は、エヴァーハーディの肉屋の店員アーネスト・ストームス(Earnest Storms)に、トムが店に入ったとき武器を持っていず、店で武器を手に入れたこともないと証言させた。

〇フランクとトムはバウアーの肉屋の前で立ち話をする
 フレーモント通りのユニオン・マーケット(バウアーの肉屋)のバウアーとの共同事業者ジェイムズ・キーオ(James Kehoe)の証言によれば、キーオは店の前でフランクとトム・マクローリーと話をしていた。

 「我々、彼と彼の兄弟は、私が属している商会のある金について誤解があった。フランクは我々の商会に債務を負っていた、そして私は我々の店の前に立っていて、フランクおよびトム・マクローリーと話をしていた。」

 店に来ていた家政婦マーサ・キングによればこのとき馬が二頭いた。

 「・・・異常に目立つ男たちが肉屋近くの歩道に二頭の馬とともに立っているのを見た。私は店に入った。中の人々は非常に興奮していた。私に応対するようには見えなかった。私はどうなっているのか尋ね、彼らはアープたちとカウボーイたちの間に騒ぎが起きようとしていると言った。・・・」
 ということは、トム・マクローリーはこの時からビリー・クラントンの馬とされている馬を連れていたことになる。

〇馬車の用意をする
 アイク・クラントンによれば、ビリー・クラントンはアイクに会ったとき、アイクに町を出るように頼んだ。彼らは馬車を預けたウエストエンド・コラールに馬車を用意するように依頼した。彼らがフライの貸間屋&写真館の西の空き地にいたのは、馬車の用意が出来るのを待っていたのだという。

 「・・・私はドク・ホリディに会うために留まった。彼らが次にしたことは、ヴァーグとモーグが私に忍び寄り武装解除したことであった。その少し後、私は弟に会った。彼は私に町を出るように頼んだ。丁度その時私は我々の馬車馬を持っている者に会った。私はそれらに馬具をつけるように話した。私は弟が残したあるものを取りに行った。次いで我々は馬車馬がいるところへ行った。そこで郡保安官と会った。・・・」

〇ビーハン郡保安官は肉屋の前でフランクに武装解除すると話した
 クラントン&マクローリーを捜し始めたビーハンは、フレーモント通りでフランクを見つけた。

 「・・・次いで私は四番通りを下りフレーモント通りの角に行った。そして私はそこで馬を持って誰かと話をしているフランク・マクローリーに会った。私は彼に挨拶した。私はマクローリーに彼を武装解除するつもりだと話した、というのは町に揉め事が起りそうで私は町で武器を持っている誰をも武装解除するつもりであった。彼は、揉め事をする気はないが、武器を手放す気はないと言った。私は彼に、彼は拳銃を手放すことになる、皆同じだと話した。大体その時、私はアイク・クラントンとトム・マクローリーを、通りを下ったフライの写真館の先に見た。・・・」

 ビーハンが来たときには店の前にいたのはフランク一人であった。

〇ビーハンは空き地でラントン&マクローリーに武装解除すると話した
 空き地でビーハンがクラントン&マクローリーに武装解除して逮捕すると言った。

 「私がそこに着いたとき、私はアイク・クラントン、トム・マクローリー、ウィリアムウ・クラントンとウィリアム・クレイボーンがそこにいるのを見つけた。フランク・マクローリーは私と共に行った。私は彼らに言った、『君たちは武器を手放さなければならない。』フランク・マクローリーは返事を渋った。彼は最初に武装解除されたくないようであった。アイク・クラントンは私に、彼は何も持っていない、彼は武器を持っていないと話した。私は彼の腰に手を置き、彼が持っているか調べた。私は彼が武器を持っていないことを知った。トム・マクローリーは彼のコートを引いて開き彼が武器を持っていないことを私に示した。私はそこに五人が立っているのを見た。私は彼らに彼らの一行は何人なのか聞いた。彼らは『四人』と言った。クレイボーンは、彼は一行の一人ではなく、彼ら一行が町を去るのを望んでいると言った。次いで私は彼らに言った、『諸君、君たちは郡保安官事務所に行き、君たちの武器を置き、そして私が戻るまでそこに留まっていなければならない。』私は彼らに、他の一行を武装解除するつもりだと話した。
 その時私は、アープ兄弟とホリディがフレーモント通りの南側の歩道をやって来るのを見た。彼らは郵便局とバウアーの店の間にいた。・・・私はクラントンたちに言った、『ここで待て。私は彼らがやってくるのを見た。私は行って彼らを止めるつもりだ。』・・・」

 アイク・クラントンは次のように証言した:

 「私とマクローリー兄弟とウィリアム・クラントンとビリー・クレイボーンと言う名の若者は、空き地に立っていて話をしていた、フレーモント通りの写真館と次の建物との間で。ジョニー・ビーハン郡保安官がやってきて我々に、我々を逮捕して武装解除すると話した。
 私は郡保安官に『何のために?』と言った。郡保安官は私に話した、『治安を保つためだ。』私しは彼に、私は武器を持っていないと話した。次いでウィリアム・クラントンは彼に、彼は丁度町を去ろうとしているところだと話した。郡保安官は、もし彼が町を去ろうとしているならば『宜しい(all right)』と言った。彼は次いでフランクとトム・マクローリーに、彼は彼らの武器を取り上げなければならないと言った、トム・マクローリーは、何も持っていないと彼に話した。フランク・マクローリーは、彼は町を出るつもりだが、彼の弟を殴打した一団が武装解除されるまで武器を放棄することを望まないと言った。郡保安官は彼に、彼はそうしなければならない、そして彼の武器を彼の、郡保安官の事務所に持って行き、それらをそこに置いておくと話した。次いでフランク・マクローリーは、町でしたいと思っている商用があるが、彼はアープたちが武装解除されない限り、武器を置かずに商用に行くと言った。次いで郡保安官は私に彼の腕を置き、私が武器を持っているか調べた。トム・マクローリーは郡保安官に言った、『私も武器を持っていない。』そして、コートの襟をつかんで、このように[証人はどのようにしたか示す]それを開いた。郡保安官はフレーモント通りを見て、彼が戻るまで我々にそこに留まるように命じた。」 

 これが、ガンファイトが始まる前の、クラントン&マクローリーの言動に言及した、主に「親カウボーイ」による証言の要約である。
 彼らの証言によれば、フランク・マクローリーとビリー・クラントンが町に来てアイクと合流した以降、彼らはアープ達と闘う意思はなかった。彼らは、町の不穏な雰囲気を感じて、出来るだけ速やかに商用を済ませて町を退散しようとしていたと言える。

〇H.F. シルズの証言
 ワイアットが証言でトムに言わせた言葉を除くと、クラントンたちがアープたちに対する脅しをしていたと証言したのは、H.F. シルズ一人である。

 「私は四、五人の者がO.K.コラールの前面に立っているのを見た、彼らがヴァージル・アープと持った何か揉め事について話していた、そしてその時彼らは脅しをした、即ち、彼らは彼に会ったら彼を殺すだろうと言った。その一団の誰かがその時大声で話し、彼らはアープの一団に会ったら彼ら全員を殺すだろうと言った。次いで私は通りを(東へ)歩き、ヴァージル・アープとアープたちは誰か知りたいと聞いた。路上のある人がヴァージル・アープを私に指し示し、彼は市保安官だと言った。私はそこへ行って、彼を一方の側に呼び、彼に私が立ち聞きした、この一団がした脅しを話した。彼らの一人はそのとき頭に包帯をしていた、そして葬儀の日に彼はアイザック・クラントンであると教えられた。私は彼をその一団の一人と認識した。」

 シルズは謎の人物とされている。シルズは、本人によれば、アチソン・トピーカ&サンタフェ鉄道の従業員であったが、休暇で10月25日、すなわちガンファイトの前日にトゥームストーンに来ていた。彼は関与者の誰も知らなかった。

 シルズの証言は明らかにコールマンの証言と矛盾し、どちらかが嘘を言っている(どちらも嘘を言っている場合もあり得るが)。多くくの論者は彼の証言に疑惑を持っている。にもかかわらず否定する材料がないとして、コールマンではなくシルズの証言を採用している。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。